2016年5月27日金曜日

自分の老後を考える・・

昨日、介護保険法の改正に伴う定款変更に関する打合せのために、福祉総研でお世話になっている事業者さまのところに行ってきました。
岐阜県土岐市です。
コテージを思わせるような外観で、広いウッドデッキがあり、室内は、高い天井と広々としたフローリングにゆったりとしたソファ。まるで、高原の別荘のような施設でした。
施設の方々は元気のいい挨拶がきちんとでき、テキパキと利用者さまのお世話をしていました。そして、なんといっても利用者さまの表情も豊かで、リラックスできる雰囲気作りがしっかりとできていました。
福祉総研が理想とする施設(人のことです)そのものでした。
後見人の仕事をしているといろんな施設、病院に出入りする機会があります。もちろん、皆さん一生懸命、介護、医療行為にあたってくれています。しかし、利用者もしくは患者さんが、リラックスできるような雰囲気のある施設や病院は、ほとんど見たことが有りません。大抵の方は車いすに座らされ、決まったスペース、決まった場所、なんとなくついているテレビの前に佇んでいます。
今まで歩行ができたおじいちゃんが、特養入居2週間で車いす生活、なんて珍しくありません。
もちろん施設ごとに事情はあるので、その辺は理解しています。
昨日行った施設の社長は、元看護士です。
「急激な医療の発展で、人が人らしく最期を迎えることができなくなった。無理やり生かされている人の最期は、それはひどいものだ。」そして、
「私は看護師当時の行為を反省し、人が、人らしい最期を、穏やかに迎えられる施設づくりを目指したい」とおっしゃっていました。
そういえば、昨日の施設内に、車いすは見なかったような・・。
現実にこの様な施設は存在します。






2016年5月18日水曜日

守山作業所さま、お世話になりました。

昨日、福祉施設の守山作業所さまで、成年後見をテーマに1時間お話をしてきました。作業所の皆様、場所を提供していただきまして、本当にありがとうございました。
チラシ、ポスターをこちらで用意して、利用者さま、ご近所さまのクチコミのみで、あとは何とか人が来るのを待つだけでした。
当日、誰も来ないのでは、という覚悟をもとに現地に行きましたら、チラシ握りしめて、待っている方がいました。
感激しました。
途中入場者も含めて、10名以上来ていただきました。
お越しいただきました方々、お一人お一人に感謝申し上げたいと思います。
私のつたないトークを最後まで聞いてくださって、あと熱心に質問された方々に感謝です。
次回の要望も頂き、私の中では成功したセミナーであったと感じました。
場所が施設内のカフェというのがよかったのかな・・。

こういうのは、私の集客力なんかではなく、その施設がいかに地域の方々に愛されているかなんです。その施設に集まって来ているのであって、司法書士杉森に集まって来ているのではありません。
いつか、「杉森君の話を聞きに来た」と言われるようになりたいものです。

2016年5月11日水曜日

呆然・・

以前ここで書きました脳梗塞になったおばあちゃん、その後私への補助人選任審判が4月末に出て、2週間の確定期間待ちが過ぎ、この連休明けで確定しました。
おばあちゃんは、リハビリの効果があったようで、杖をついてではあるが歩行も出来るまで回復しました。今月末の退院へ向けて、本人も一層リハビリに励んでいました。
そのおばあちゃんが、先日、わたしの目の前で倒れました。
脳出血を引き起こしたのです。
病院内でしたので、看護師や医師がすぐに対応できましたが、意識がなくなってしまいました。
緊急手術のできる総合病院に救急搬送することになり、医師から、転送先の病院での手術同意書の話が出ました。
おばあちゃん、身寄りと言っても音信不通、絶縁状態となった兄弟がいるのみで、付き添うのは私しかありませんでした。
救急車で緊急外来窓口から集中治療室へ搬送され、その後、医師の説明を受けました。以前の脳梗塞を診断した医師です。「説明する相手は、あなたしかいないから」と告げられ、CT画像の説明がありました。
「脳の出血範囲が広すぎました。意識は、今後戻ることは、もうありません」
今でもあの光景が忘れられません。
涙が溢れました。本当です。
入院手続をして、病院を後にしたのは、7時過ぎ。
2時半におばあちゃんと病院で待ち合わせして、5時間後にはもう二度と会話することも出来なくなりました。

これから、補助開始の取消しと後見開始の申立をします。
あと、帰りを待っていたご近所のかたに報告に行きます。

なかなか、つらい仕事です。