2016年4月12日火曜日

地方銀行さん、頑張ってくれよ・・

支援信託すると、メガバンクの信託銀行に被後見人の財産が吸い取られます。
多額です。ヘタすると一度に1億近い金額を信託銀行へ移すこともあります。こういったことを、私の知る限り、地銀さんや信用金庫さんといったところは殆どというか、全く把握していません、支店長さんレベルでも。先週から今週へかけて、立て続けに支援信託の案件で、某メガバンク系の信託銀行にトータル1億円近く送金しました。そうやって、どんどん地方から中央のメガバンクにお金が吸収されていきます。こういったことが日本中で行われているのです。地銀さん、ご存知ですか?預金獲得ノルマに厳しくても、こういった知識がザルでは一向に預金金額が増えませんよ。
本日、とある金融機関で、後見人としてお金を引き出しました。入院費用を払うために。代理人カードを交付されていないので、窓口で手続をしました。15分掛かりました、ATMなら15秒のところを。窓口の女性はモタモタです。成年後見人という肩書に不慣れで、分厚いマニュアルを引っ張り出して見ていました。たかだか数万円の引き出しするだけでこのレベルかい・・。こんなのんびり作業じゃハナシにならんわな。
なんか、金融機関も二極化で、お金が集まるところはどんどん集まって、ボサっとしているところはやせ細っていく構図が見られます。
地銀さん、もっと頑張ってくれよ!もっと勉強して預金吸い取られないように考えてよ!
某メガバンク系信託銀行は、女性オペレーターのみの対応で、いくら信託しても、何千万円送金しても、心からの「ありがとう」も言わんぞ!こんなところに仕事とはいえ大切な財産を移したくないぞ、全く。

2016年4月4日月曜日

誕生、民事信託士・・

民事信託士が誕生しました。東京でのシンポジウムで発表があり、それに参加してきました。
民事信託士?何じゃそれ?ですね。民事信託士協会が主催の認定考査なるものを受験して、合格すると晴れて民事信託士です。受験資格は、弁護士、司法書士のみです。ココで行政書士から横やりが入ったそうです。「なんで行政書士はイカンのだ!」と。理由の説明もありましたが、ここで言ってもしょうがありません。ところで、彼らはなんか勘違いが多いように感じるのは私だけでしょうか?
本題に。平成27年度第1期合格者は18名。青森、福島、宮城、栃木、山梨、新潟、静岡、愛知、京都、山口、大阪(2名)、東京(5名)(一人聞き漏れ)でした。東京近辺で占めるかと思いきや、地方の方が案外多かったです。正直びっくりでした。
考査の内容は、事前に課題が2問出て(この内容が非常に難しい!)、レポートなどを提出して、弁護士さんなどのチェックが入ります。そしてこの弁護士先生から、強烈なダメ出しを受けます。ハラの中で『こいつは合格できんな』と考えながら添削していたそうです。
結局受験者数は18名で全員合格とのことでしたが、2回目からはそうもいかないとの事前発表がありました。1回目の受験者の方、ラッキーでした。まぁ、海のモノとも山のモノともわからん資格に大枚はたいて挑んだわけですから、それくらいのアドバンテージはあってもいいのかもしれません。
会場では、その場で『民事信託士』さんからの意見発表もありました。その方は、この資格ですぐにどうのこうの、ではないと言ってましたが、「そりゃそうだわな」です。まぁ、長い目で見て「持っていて損ではないかなぁ」くらいでしょうか、今のところは。
ちなみに、家族信託普及協会なるものが別にあります。こちらは民事信託士協会の母体である民事信託推進センターとは別行動で信託を広げようとしています。有名な某司法書士先生も関わっているところです。ところがこの団体『家族信託』という名称を商標登録して、家族信託という言葉はもう勝手に使えないようにしてしまいました。ちなみに『ペット信託』もそうです(商標権は個人のようですが)。やることがどっかの国民みたいです。これについても意見が出ました。私としては、普及協会と言いながら、家族信託という言葉をわがモノにしてしまって普及もへったくれもねぇだろ!という感想ですね。要するに商売道具ですよ、彼らにとって『信託』とは。倫理性、品性を重んじる推進センターは『民事信託士は小さく生んで大きく育てる』がモットーです。家族信託普及協会とでは考え方が相反します。まぁセンターの方は日司連も後押ししてるぐらいだから、お堅いのは当然ですが。
どっちがいいかは、当事者の判断ですけどね。